2019年から南アフリカ ケープタウン大学大学院に留学しているSaoriです。
南アフリカ滞在中に欠かせない携帯電話。現地でインターネット、SMS、電話を使うには、南アフリカのSIMカードをゲットする必要があります。
今回は南アフリカの携帯事情、SIMカード(プリペイド、月払い)の購入の仕方についてです。
[この記事の内容を先取り!]
- 電波の届きやすさはVodacomとMTNがトップ。
- 日本の携帯電話は「SIMロックを解除」して使う。
- プリペイドのSIMカードはProof of identity とProof of addressが必要。購入は空港やモールにある携帯ショップにて。
- 月払い契約のSIMカードは、現地の銀行口座に3ヶ月以上の給料が入っていることを証明する必要がある(Bank Statement)。
もくじ
南アフリカの携帯電話 事情
携帯会社
下の4つが南アフリカでメジャーな携帯会社です。
南アフリカの大都市(ヨハネスブルグ、ダーバン、ケープタウン)に滞在する分には、これら4つの携帯会社なら問題なく使えます。
ユーザーの多さと電波の届きやすさ(カバレッジ)でみると、VodacomとMTNがトップです。
日本の携帯を持って行ったら使えるの?
結論から言えば、日本で使っている携帯に現地のSIMカードを入れると、インターネットや電話が使えるようになります。
ただし、渡航前に「SIMロックを解除」しておく必要があります。別のサイトでSIMロック解除について詳しく書かれている記事があったので、参考までにリンクを埋め込んでおきますね。
SIMロック(シムロック、英語: SIM lock)とは?
特定のSIMカードを差し込んだ場合のみに動作するよう携帯電話や通信モジュール等の通信端末に施される機能制限のこと。
2015年には、総務省が各キャリアのSIMロック解除を義務化する方針を決めた。
携帯電話に関する用語
南アフリカでSIMカード購入しようとすると、色々と馴染みのない用語が出てきます。よく使われるワードを下にまとめました。
SIMカード (SIM card)
加入者を特定するためのID番号が記録されたICカード。
サイズによってmini-SIM、micro-SIM、nano-SIMがあります(カードから切り取って、携帯にフィットするサイズにします)。
エアタイム (Airtime)
エアタイム(Airtime)は、電話やSMSを利用するのに必要です。
エアタイムをデータ(data)に変換すると、インターネットが使用できます。
データ (Data)
データ(Data)は、インターネットの使用に必要なものです。
例えば、メール、写真のダウンロード、アプリ(LINE、Instagram等)を使用するには、データ(Data)がないとできません。
つまり、南アフリカで携帯(スマートフォン)を利用する場合はAirtimeとDataの両方が必要になります。
バンドル (Bundle)
バンドル(Bundle)とは、エアタイム(Airtime)とデータ(Data)がセットになったもの。
バンドルを購入すれば、エアタイムをデータに変換する手間が省けます。
また、バンドルのオプションも色々あり、携帯会社によって価格が異なります。インターネット重視か、電話重視にするのかなど、使用用途によってバンドルを選びます。
トップアップ (Top-up)
エアタイムやデータを使い切ったら、再度チャージする必要があります。
SIMカードに再チャージすることをtop-upと呼びます。
プリペイド バウチャー (Prepaid vouchers)
スーパーでは、バウチャーという形でエアタイムを購入します。
バウチャーはレシートみたいな紙のことで、記載されている情報に従いエアタイムをSIMカードにチャージします。
シムオンリー (Sim-only)
元々もっている携帯を使い(携帯購入はせず)、SIMカードだけを月払い契約(monthly contract)する際に使われる用語です。
エアタイムやデータを使い切った場合は、トップアップで追加購入できます。
SIMカードの種類
南アフリカで購入できるSIMカードは、2種類あります。
- プリペイド
- 月払い契約
プリペイドはSIMカードに予めお金(エアタイム)をチャージし、SMS、電話等を利用することです。旅行者はこちらのプリペイドのSIMカードを購入することになります。
月払い契約のSIMカードは長期滞在者用。携帯会社で契約します。2年契約が一般的です。
プリペイド SIMカードに必要な書類と購入方法
必要な書類
プリペイドのSIMカード購入には以下の2点が必要です。
- Proof of identity (パスポートなど)
- Proof of address (滞在先の証明書)
滞在先の証明書は、フォーマルな書式である必要があります。プライベートで個人宅に泊まっている場合は、住人から正式なレターを書いてもらう必要があります。
これはRICA (Regulation of Interception of Communications and Provision of Communication-Related Information Act)という南アフリカの法律があり、SIMカード購入時に滞在先と連絡先を登録する必要があるためです。
購入場所
プリペイドのSIMカードは、携帯会社のショップまたはスーパーで購入できます。
SIMカードを購入したら、4桁のピンコードを無くさないようにしてください(カードに記載されているはずです)。電源を切って再度つけたときに必要になります。
携帯ショップで購入
携帯会社のショップでは、SIMカード本体の購入だけでなく、バンドル等のオプションが選べます。また、インターネットや電話をすぐ使えるようにしてくれるので便利です。
南アフリカの空港にも各携帯会社のショップがあり、プリペイドのSIMカードがゲットできて便利ですが、価格は割高になっています。モールなどにあるショップで購入する方が安いです。
スーパーで購入
スーパーでプリペイドのSIMカードを購入する場合は、シムカード本体だけでなく、電話やインターネットを使用するためのAir Time (エアタイム)のバウチャーも購入する必要があります。
レジまたは携帯電話を扱っているセクションにいる店員さんに聞いてください。
エアタイムは電話やSMSを使用するために必要なもの。インターネットを使う場合は、エアタイムの一部をデータ(Data)に変換する必要があります。
ただ、ちょっと上級者向けなので、携帯ショップで全部やってもらうのが一番手っ取り早いです(はよ言え←)。
以下はバウチャーを使ってエアタイムを購入する方法についてです。
バウチャーでエアタイムをチャージする方法
スーパーでバウチャーを購入すると、レシートみたいなのを渡されます(上の写真)。
バウチャーにはピンナンバー(Pin Number)と、チャージの仕方が記載されています。
SIMカードを携帯に挿入し、電話ダイアルを使ってバウチャーをアクティベートさせます。携帯会社によってダイアル番号が異なります。
バウチャーをアクティベートさせる方法
Vodacom: *136*01*ピンナンバー# または *100*01*ピンナンバー#
NTM: *136*01*ピンナンバー# または *141*ピンナンバー#
Telkom: *188*ピンナンバー#
Cell C: *102*ピンナンバー#
例えばCell Cの場合は *102*のあとにピンナンバーとハッシュタグ(#)を入力します。上の写真の場合は、*102*1695976112597#を入力して電話をかけます(案内表示の画面に切り替わります)。
ピンナンバー入りのダイアルにかけることで、バウチャーに表示されている金額分のエアタイムがSIMカードに自動的にチャージされます。
また、インターネットを使用するには、チャージされたエアタイムをデータ(data)に変換します。
下記のダイアルに電話し、画面に表示されるものからデータ(data)を購入するオプションを選択します。
データの購入方法
Vodacom: *135# または *111#
NTM: *136#
Telkom: *188# または *180#
Cell C: *147#
これらのダイアル番号は今後変更される可能性があります。ダイアルを押しても表示画面に移行しない場合は、「USSD code “携帯会社名”」でググってみてください。
データを使い切り、まだエアタイムが残っているのなら、エアタイム→データで変換できます。
エアタイムが残っていない場合は、ショップやスーパーでエアタイムを購入する必要があります。
月払い契約のSIMカードに必要な書類と購入方法
月払い契約(monthly contract)のSIMカードを契約するには、
- Proof of identity (パスポートなど)
- Proof of address (アパート等の契約書など)
- Bank Statement (直近3ヶ月間の銀行口座の明細)
の3点が必要です。
一番厄介なのが銀行口座の明細。現地で銀行口座を開設し、3ヶ月分以上の収入が口座に入金されていることを証明する必要があります。
3ヶ月間のBank Statementは、銀行のオフィスまたはATMから入手できます(こちらを参考)。
銀行口座を開設するときに住所を登録するため、Bank Statementに書かれている住所がProof of addressの代わりにもなります。
したがって、南アフリカで生活を始めるときは、住むお家を確保 → 銀行口座を開設 → 携帯電話の月払い契約という順番を経る必要があります。
お手頃な価格で月払い契約するには?
携帯会社のキャンペーン時に契約するのがおすすめです。
私の場合は、Vodacomでデイタイム20GB + 深夜タイム 20GB (合計40GB)でR199/月の月払い契約(24 month)です。
日本で使っていたiPhoneをシムフリーにして使っていて、ルーター機能も復活しました。
防犯にはご注意を!
道端で携帯をいじっているとひったくられたりする事件もあります。日本に比べて治安は良くないことを忘れずに過ごしてくださいね。
外部リンク
Using a Cell Phone while Overseas in South Africa
How to buy a SIM card in Cape Town
まとめ
以上、南アフリカの携帯事情とSIMカードの購入方法についてでした!
[この記事の内容]
- 電波の届きやすさはVodacomとMTNがトップ。
- 日本の携帯電話は「SIMロックを解除」して使う。
- プリペイドのSIMカードはProof of identity とProof of addressが必要。購入は空港やモールにある携帯ショップにて。
- 月払い契約のSIMカードは、現地の銀行口座に3ヶ月以上の給料が入っていることを証明する必要がある(Bank Statement)。