英語学習

Dearはいつ使う?カンマはいる?「メールの書き出し(宛先)部分」のルールをおさらい!

Saoriです(@saori_chris_)。

英語でのメールのやりとりで「書き出しってどうするんだっけ?」「Dearのあとにカンマつけるんだっけ?」と混乱した経験はありませんか?

今回は、「メールの書き出しにおけるルール」と、イギリス英語/アメリカ英語で異なる点についてまとめました。

メールの書き出し

日本語でのマナーと同じように、英語においてもメールの書き出し部分では宛先(名前)をまず書きます。相手との関係によってバリエーションがあります。

一番かしこまった形式は“Dear”

お客様や会った事がない人など、かしこまる必要がある相手にはフォーマルな“Dear”を使います。

「Dear + 敬称(Mr/Ms等) + ファミリーネーム」で書くのが一番フォーマルですが、少し親しみを込めて「Dear + ファーストネーム」と書くこともあります。また、相手の性別が分からないときは、「Dear + フルネーム」で書きます。

Dear: 拝啓、親愛なる○○様

例: Anna Hogan (アナ・ホーガン)さんにメールを送る場合

  • Dear Ms Hogan (ホーガン様)  *一般的なフォーマルな書き方
  • Dear Anna (親愛なるアナへ)  *フォーマルとインフォーマルの中間
  • Dear Anna Hogan (アナ・ホーガン様)  *性別が名前から判断できないとき
  • “Dear ○○”は挨拶のようなものなので、そのあとすぐ本題にはいります。Dearに続いてHiという挨拶は不要です(2回挨拶することになるので)
  • 「Dear + ファーストネーム」には敬称(Mr/Ms等)をつけないです。敬称(Mr/Ms等)をつけるのはファミリーネームで呼ぶときのみです。
  • 同じように、フルネームで書くときも敬称(Mr/Ms等)は付けないです。

担当者が不明な場合は“Dear Sir / Madam”

「宛先のメールアドレスは分かるけど、担当者の名前は知らない」という場合もありますよね。相手先の個人名が分からない場合は“Dear Sir / Madam”と書きます

返信で担当者の名前が分かったら、次のメールからはその人宛てにメールを送ればokです。

親しい関係なら“Hi”を使う

頻繁に連絡を取り合っている人へのメールでは、Hiを用います。逆に、親しい関係なのにDearを使うと、堅苦しい印象を与えてしまいます。

例: Anna Hogan (アナ・ホーガン)さんにメールを送る場合

Hi Anna

[本文]○○○○○○○○○○○○

○○○○○○○○○○○○○○○

最初は“Dear”を使って会話していた相手でも、メールでのやりとりを繰り返すうちに“少しインフォーマルな形式(Dear+ファーストネーム)”、そして“Hi”へと切り替えるのが普通です。切り替えの判断基準は、相手(特に目上の人)が自分をどのように呼ぶか、相手のフォーマル加減です。

イギリス英語とアメリカ英語の違い

ここまできて、「あれ?」と思う方もいるかと思います。

日本の学校ではアメリカ英語を学ぶので、メールや手紙もアメリカ英語のルール。

一方で、私が留学している南アフリカのようにイギリス英語が使われる国では、イギリス英語のルールに沿って書きます

では、何が違うのか?書き出し部分において、目立った違いは2つです。

  • Dear/Hiの後にくる「コンマ」
  • 敬称(Mr/Ms等)の後につける「ピリオド」

[アメリカ英語] メールの書き出し

アメリカ英語では「Dear+名前+コンマ」、「Hi+名前+コンマ」のように、コンマ(,)をつけるのが一般的です。また、敬称にはピリオド(.)をつけます。

Dear Ms. Hogan,

[本文]○○○○○○○○○○○○

○○○○○○○○○○○○○○○

Hi Anna,

[本文]○○○○○○○○○○○○

○○○○○○○○○○○○○○○

[イギリス英語] メールの書き出し

イギリス英語では上記のコンマやピリオドを省略して書くのが一般的です。とは言いつつ、コンマに関してはつける人/つけない人、どちらもいます。

Dear Ms Hogan

[本文]○○○○○○○○○○○○

○○○○○○○○○○○○○○○

Hi Anna

[本文]○○○○○○○○○○○○

○○○○○○○○○○○○○○○

敬称のおさらい

敬称は相手によって使い分けます。

男性の場合: Mr

男性の場合は、既婚、未婚に関係なく、Mrを使います。

女性の場合: Mrs / Miss / Ms 

昔は「女性が結婚しているか」によって敬称が使い分けられていました。Mrsが既婚の女性、Missは未婚の女性に対して使われます。しかし、現在で既婚/未婚に関係なく使用できるMsが一般的です。

医者や学位を持った人の場合: Dr / Professor

送る相手によっては、「肩書き」を敬称に使います医者や、博士号(PhD)を取得した人にはDrと書きます。教授にはProfessor (Prof.)、准教授にはAssociate Professor (Assoc. Prof.)を使います。

Saori
Saori
肩書きを持っている人に対して“Ms/Mr”と送ると失礼にあたる場合があり、注意が必要です。

まとめ

以上、英語でのメールの書き出しに関するルールと、アメリカ英語/イギリス英語における違いについてまとめました。

  • かしこまった場合には“Dear”を使う。
    • 「Dear + 敬称 + ファミリーネーム」が一番フォーマル
    • 「Dear + ファーストネーム」は少しフレンドリーさを込めた形式
    • 「Dear + フルネーム」は性別が分からないとき
    • Dear Sir / Madam」は個人名が分からないとき
  • 親しい関係には“Hi”を使う。
  • [アメリカ英語] Dear/Hiのあとに「コンマ」をつける。敬称には「ピリオド」をつける。
  • [イギリス英語] Dear/Hiのあとに「コンマ」をつけない。敬称の「ピリオド」は省略する。

Saori
Saori
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!

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